しかしまぁ、こういうムーンライトえちごの格安プランを目にしちゃうといろいろと思うところがあるのですよ、はい。
それを語るにはまず、ムーンライトえちごの歴史から説明しなくては。
ご存知の方もいらっしゃると思うのですが、とりあえず。
この列車の直接のルーツは1986年の団体臨時列車「ムーンライト」…のはず。
かなり昔から同じルートを通る夜行列車はあったのですが、1985年末の関越自動車道の開通で新潟交通などが運行する高速バスが運行を始めていました。
これに対抗する列車の設定が可能であるか、調査のために国鉄の新潟鉄道管理局で企画した列車が上記の列車。
ここで需要があると判断して翌1987年に専用の編成を用意し新宿・新潟・村上を結ぶ定期列車として快速「ムーンライト」号が誕生したのです。
以後分割民営化後も定期列車として快速「ムーンライト」は走り続けました。
各地のJRでも「ムーンライト」を冠した臨時列車が走り始めます。
一方1996年に東京・大垣間の夜行列車が車両の切替を機に指定席制に。それに伴い列車の愛称が「ムーンライトながら」となります。
東京圏内での発駅が違うとはいえ列車の混同を避けるために元祖「ムーンライト」は「ムーンライトえちご」という愛称に変更されました。
今でこそムーンライトといえば「ながら」が想起されがちですが元祖は「えちご」です。
その後全席自由だった新潟・村上間が2002年に廃止され(接続列車はあります)翌2003年に運行開始以来走り続けていた専用編成も置き換わり今に至ります。
とりあえず、「ムーンライトえちご」の歴史を振り返ってみました。たぶん正しいはず。
この「ムーンライトえちご」が生まれた背景には高速バスとの対抗というものがあるというのはたぶんお分かりいただけたと思います。
現在池袋と新潟を結ぶ高速バスは1日12往復走っています。高速バスの運賃は往復で9450円。
鉄道もずいぶんと拮抗しているのですよ。
ただ、このような破格の値段での旅行企画を目にすると、けっこう苦戦しているのかなぁ、と思ってしまうのです。運行の所要時間はほぼ同じですし。
車両が変わってから乗ったことがないのですが、思うのは車両のグレード落ちたんじゃないのかなぁということでして。
かつて使用していたのが165系電車。もともとはボックスシートでしたがそれを交換しました。シートはかなりリクライニングするものを使用し、シートピッチは広々と。すきま風とかはアレでしたが。
今の車両は485系電車。もともと特急に使っていたものですから、回転クロスシート。ただ、交換したとはいえリクライニングの角度やシートピッチは以前と比べればレベルダウンした感は否めない。
ここが響いているような気がします。
こういう叩き売りのようなものは消滅への兆しのような感がしなくも無いので、元祖「ムーンライト」の将来がかなり心配です。
値下げで勝負するのはあまり好ましくないと思うのですが。
できることなら
1.車両のグレードアップ。
いまでは関越高速と大差ない設備かと思われ。
かつてのようなシートの提供、あわよくば全部にフットレストぐらいの勢いで。
勢い余れば今のグリ-ンは九州のDXグリーンよろしく位のノリで。
まぁ、グリーンの件は無理でもシート交換くらいは何とかならんものか。
別に列車の新造はいらんから。
2.高速バスより長い滞在時間の取れるダイヤ
到着時刻はめちゃくちゃ早いので良いにしても、出発時刻を遅らせる。
現状上り列車は新潟駅23時35分発で新宿駅は510分着。
ただ、新津駅で約15分停まってるんですわ。あと長岡駅でも約25分。
これを23時50分ぐらい発にしておけんかね。これなら少しケチくさいけども、18きっぷシーズン新津までの運賃320円は確保できる。現状でも必要なんだしこれは残しときたい、支社の売り上げとして。
JRも商売してるんだしさ。あと、長岡あたりである程度止まって自販機で飲み物確保の時間も設定。
先の新津駅までの320円の件も赤羽停車復活での接続を作れば18きっぷ利用者はプラマイ0、むしろプラスととらえてくれるかもしれない。
(赤羽で停車すれば他の列車よりもグレードの高いムーンライトながらの東京から静岡帰りの列車に乗れる)
下りの列車は現状新宿23時09分発で新潟4時51分着。
これは高崎で約25分、長岡で約15分停車してますな。
これを新宿発23時40分ごろに。高速バスよりも10分ほど後に東京を発てる。
それで、越後線の始発に間に合う時間なら全然OK。新潟着の時間を5時頃にしても良いでしょうよ。
で18きっぷ利用者。彼らは新潟なんかよりももっと北を目指している場合が多いです。
現状で酒田で秋田支社にバトンタッチするのが酒田9時38分発の列車。そこにうまいことバトンタッチできれば文句は出ないでしょうよ。
ダイヤをいじる場合、特に問題になるのは上越線でしょうか。
時刻表を見れば全然列車が走って無いように見えますが、深夜の上越国境はすごいよ。貨物列車走りまくり。こことの調整ができれば可能であると思うのですがいかが。
あと、運転士の交代時間をどれくらい取れるか。これもネックか。
ただ東北線で障害が起きて、北斗星なんかの北海道寝台特急が上越線迂回となれば破綻しそう。
貨物列車のことを考えればかなり動かしづらいダイヤなのかしら。
上りのほうはようわからんけれども、下りは指定席券の売り上げを伸ばすにはけっこう作用するかと思いますよ。
ただ…あれだ、日付変更前、高崎まで頂いていた運賃がせいぜい大宮までしか頂けなるのか。これはかなりの減収だorz東京圏の各支社の皆さんがうなずくわけが無い。
新宿までの距離の関係で18きっぷをすでに使ってる人が多いかも知らんけども。
まぁ、あれこれ妄想をしてきましたが、こういう攻めの展開をして欲しいなぁ。
値下げというネガティブな方向よりも。
運賃と料金を確保する方向でぜひ。
シート交換の投資、定員数減というのもあるけども回収できましょうよ。きっと。
【余談】
新潟支社でもびゅうプラザに関してはそれなりのデザインなのね。
支社のページ本体もこれくらいのデザインにしてくれればいいのに。
各支社のページで一番「うーん…」となる。
【追記 2005/11/13/19:55】
このばで第三者の記事についてあれこれ言うのは何ですが、言わせて貰います。
晒してやる。それほどここは見られてなかろうけれども。
普通だったらトラックバックを削除するんだけども、詐欺の教唆をしているのであえて晒してやる。
約款か何かで禁止している可能性がある
と述べておられますが。間違いなく約款に違反しますのでそんなことはしないでください。
それ以前に「現実問題無理」とも述べられていますが。
まぁ、ばれるばれない以前に人間としていかがなものかということですが。
おそらく、引っかかる部分は。
東日本旅客鉄道 旅行業約款 (募集型企画旅行契約の部)
第15条 (旅行者の交替)
当社と募集型企画旅行契約を締結した旅行者は、当社の承諾を得て、契約上の地位を第三者に譲り渡すことができます。
同条第2項
旅行者は、前項に定める当社の承諾を求めようとするときは、当社所定の用紙に所定の事項を記入の上、所定の金額の手数料とともに、当社に提出しなければなりません。
同条第3項
第1項の契約上の地位の譲渡は、当社の承諾があった時に効力を生ずるものとし、以後、旅行契約上の地位を譲り受けた第三者は、旅行者の当該募集型企画旅行契約に関する一切の権利及び義務を承継するものとします。
普通に旅客営業規則第147条
乗車券類は、その券面表示事項に従つて1回に限り使用することができる。この場合、乗車人員が記載されていない乗車券類は、1券片をもつて1人に限るものとする。ただし、定期乗車券については、その使用回数を制限しない。
かと思ったのですが、この往復7000円のものは「鉄道業」でなくて、「旅行業」の取扱いなんで旅行業約款から見つけてきました。
ややこしいけどもねぇ。JRに乗ってるのだけども、それは乗車券や料金券(あるいは企画乗車券)で乗ってるのではなく、クーポン券で乗っているわけだから。
気が向いたら何か書きますわ、この件について。たぶん書かんけども。